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MacBook AirへのMaveticks導入記

Snow Leopardの不調

Snow Leopard

オフィス外にでる仕事用に持ち歩いているMacBook Air (late 2010: C2D 1.86GHz / RAM 4GB / Snow Leopard)の調整が悪く、Time MachineでのバックアップやUSB起動によるDiskイメージの取得時にもファイルが読めない状況になってしまいました。ファイルアクセス権減のチェックや修復でも改善がみられないことから、OSをクリーンインストールする事としました。

Mac製品では、プリインストール前のOSはインストール出来ない決まりがあるので、選択肢としては、プリインストールのSnow Leopardを含め、Lion、Mountain Lion、Marvericksの4つが候補になります。もう間もなくYosemiteも正式リリースされる時期ではありますが、今回はYosemiteを待つ猶予は無いため、現状ですぐにインストールが出来る4つから選択することにしました。MacBook Air (late 2010)は、Yosemiteのインストール用件も満たしていますので、それ以下のOSでも、もちろん用件は満たしていますが、さまざまなレビュー記事でポジティブ/ネガティブな報告があがっていますので、選択には慎重になっています。

最終的には、リッチな機能と、ハードウエアリソースのトレードオフとなる事が見込まれますので、一番最新のものからインストールし、重くて実用に耐えないようであれば、そも前のOSへと逆戻りするルートでインストールを試すこととします。

MarvericksMountain LionLionSnow Leopard


Mavericksって何が良いの?

2013年の6月のWWDC2013で発表されてから、早くも1年が経過し、もう間もなくYosemiteが出ようとしています。この1年の間、様々なレビューやレポートを参照してきましたが、自分での採用には時期尚早と感じていましたが、今回ようやくその時が来たと期待しています。

新たな機能としては、iBook、マップ、新カレンダー、新Safari、iCloud対応のキーチェーン、通知など機能面だけでも盛りだくさんです。

それ以外にも、バッテリー消費の改善や、メモリ管理の改善などが含まれているとの事なので、期待大です。


Mavericksへのアップデート方法

アップデート方法は、大きく分けて2つあります。

上書きインストール
現在の環境に上書きする形でインストールするもので、AppleStoreからアップデート用アプリケーションをダウンロードして、そのままの流れでインストールする方法で、基本的には既存の設定やデータ等も引き継げるため、実に簡単です。
クリーンインストール
インストールメデイアからインストールする方法です。こちらの方法では、既存の設定や環境を生かす上書きインストールも出来ますし、パーティション内をいったん削除し、新規にインストールすることも可能です。インストールメディアとしては、CD/DVDのようなメディアを購入入手することもできますし、ダウンロードしたアップデートモジュールからインストールUSBを作成することも可能です。

※このMacBook AirのSnow LeopardもUSBメディアによるリカバリーOSが提供されています。

今回は、クリーンインストールが必要なので、後者のインストール方法を採用し、また、メディアはUSBを作成するものとしました。


MavericksインストールUSB 作成準備

TransMemory mini

インストール用USBを作成するに当り、以下の3点が必要になります。

  • Snow Leopard以上のOSで稼働するMac(何でも良い)
  • 容量5GB以上のUSBまたはSDカード
  • インターネット接続環境

今回は、現状動いているMacBook Airとオフィスのインターネット環境と、東芝のTransMemory mini 8GB(右の画像は16GB版)を準備しました。これはMacBook Airに付属のUSB(正式には、MacBook Air Software Reinstall Drive)と似た形状なので何となく選んだ次第です。

Macの準備として、OSがSnow Leopard以上となっているのは、Mavericksのダウンロード用アプリケーションがAppleStoreアプリ経由であるためです。インターネットに接続したMacでAppleStoreを開き、Mavercksを検索/ダウンロードしてください。約5GBの容量があるので、ダウンロードにはそれなりの時間が掛かります。

ダウンロードが終了すると、インストールが自動で開始されますが、最初の画面でキャンセルボタンを押して、インストールを中断します。


MavericksインストールUSB 作成手順

DiskUtility
1. USBフォーマット

既存OSのディスクユーテイリティを使ってUSBをフォーマットします。ラベルは仮にUntitledにします。


2. USBへのMavericksの書き込み

現在稼働中のOSがSnow Leopardより新しいOSの場合、Appleのサポートサイト[英語 / 日本語]で公開されている、コマンドによるインストールUSBの作成が可能ですので、下の2-2を行います。

今回は、Snow Leopardであるため、このコマンドが使えないため、ダウンロードしたアップデート用アプリケーションの中から必要なものを取り出し、手動でUSBを作成する方法で行います。下の2-1を行います。


2-1. Snow Leopardの場合

こちらのサイトを参考にUSBを作成します。

  1. アプリケーションフォルダにダウンロードされた「OS X Mavericks インストール.app」を、右クリックから「パッケージの内容を表示」を選択。
  2. 配下のSharedSupportフォルダにあるInstallESD.dmgをダブルクリックしてマウント。
  3. ディスクユーティリティを開き、InstallESD.dmg配下のBaseSystem.dmgをUSBに復元します。
  4. マウントしたInstallESD.dmgのOS X Install ESDにあるPackagesフォルダをコピーし、復元したUSBメモリーの中のSystem/InstallationのPackagesを上書き。
2-2. Snow Leopard以降の場合

OS付属のターミナルを開いて、以下のコマンドを実行します。

sudo /Applications/Install\ OS\ X\ Mavericks.app/Contents/Resources/createinstallmedia --volume /Volumes/Untitled --applicationpath /Applications/Install\ OS\ X\ Mavericks.app

「Done」と表示されれば終了です。


USBの準備ができたら、既存OSを再起動し、Mavericksのインストールに移ります。

※以降は、既存のOSを完全に削除してしまいますので、適宜TimeMachineなどを使って、必要なバックアップを作成してください。


Mavericksのインストール

  1. 作成したUSBを挿したまま、既存のOSを起動/再起動します。
  2. 最初のリンゴマークが出るところでキーボードの「Opt」キーを押し続けます。
  3. 起動するOSの位置を選択する画面がでます。今回の場合では、Snow Leopardが入った内蔵のSSD(ラベル:Macintosh HD)と、作成したUSBメディア(ラベル:OS X Base System)が表示されます。
  4. USBを選択し、下の矢印をクリックします。
  5. USBが読み込まれ、画面が表示されますので、メニューから「ユーティリティ」「ディスクユーティリティ」を選択します。
  6. 内蔵SSD配下のSnow Leopardがインストールされているパーティションを選択し、削除(フォーマット)します。
  7. そのとき、フォーマットを「Mac OS 拡張 (ジャーナリング)」を、ラベルに「Macintosh HD」を設定します。

20-30分程度待てばインストールが完了します。アカウントやWiFi接続の設定を済ますと、OSが起動してインストール完了となります。


必要なパッチやアップデートを適用するため、左上のリンゴマークから「ソフトウェア・アップデート」を選択し、必要なものを適用で完璧です。あとは、アプリケーションや設定など用途に合わせて色々やってください。


次の記事では、MacBook Air(late 2010)上のMavericksの使用感についてレポートします。


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MacBook Air(late 2010)上のMavericksの使用感